プロの写真撮影では、光の使い方が非常に重要です。均一で柔らかな光を得るためには、高品質な拡散素材が欠かせません。今日は、その中でも「アートレ」と呼ばれる光拡散素材についてご紹介します。

アートレとは何か?

アートレは、半透明の樹脂フィルムでできた光拡散素材です。従来の紙製のトレーシングペーパーと比べて、樹脂製であるため耐久性が高く、様々な撮影シーンで非常に実用的です。

アートレのメリット

  1. 優れた光拡散効果
    • アートレの半透明特性により、光が均一に拡散され、直射光による硬い影が減少します。これにより、柔らかく自然な光の効果が得られます。製品撮影、人物撮影、その他の高品質な光を必要とする撮影分野において特に効果的です。
  2. 高い耐久性
    • アートレは樹脂製であるため、従来の紙製トレーシングペーパーよりも耐久性が高く、破れにくく、長期間使用しても性能が安定しています。これにより、写真家にとって長期的なサポートとなります。
  3. 柔軟な応用方法
    • アートレは通常、ロール状で提供され、裁断や固定がしやすくなっています。写真家は必要に応じて素材の大きさや形を自由に調整でき、様々な撮影シーンに適応させることができます。

グルメ撮影でアートレの使用に関するアドバイス

  1. 光源の位置調整
    • アートレを使用する際は、光源と被写体の間に配置することで、最適な光拡散効果を得ることができます。光源の位置や距離を調整することで、異なる光の質感を得ることができます。
  2. 他の機材との組み合わせ
    • アートレは、各種の反射板や遮光板と組み合わせて使用することで、さらに撮影効果を高めることができます。例えば、アートレと反射板を組み合わせることで、より柔らかく均一な光の環境を作り出すことができます。
  3. メンテナンスと保管
    • アートレは高い耐久性を持っていますが、使用や保管の際には過度の引っ張りや傷つきを避けるよう注意する必要があります。これにより、使用寿命を延ばし、常に最良の性能を維持することができます。

まとめ

アートレは、高性能な光拡散素材として、プロの写真家にとって強力なアシスタントとなっています。その優れた光拡散効果、高い耐久性、そして柔軟な応用方法により、撮影現場で大いに活躍しています。もしあなたが光の質感を向上させたいと考えているなら、アートレは間違いなく考慮すべき選択肢です!

画像の刺身も、アートレを使って撮影した作品なんです。よく見ると、刺身の光沢が均一で、強すぎるコントラストがなく、お皿の影も強くないので、全体的にすごく清新な感じに仕上がっているのが分かりますよね?アートレを使うと、明るい背景と相性が良く、効果がかなり良くなると思います(個人的には暗い雰囲気の撮影時には、より硬い光源を使うのが好みですが)。

私自身、外でのレストラン撮影でスペースが限られている場合は使わないこともありますが、スペースが許せばアートレを使うことで、より柔らかく見やすい画面を作り出し、必要のない光のコントラストを減らし、過度の影を少なくすることができます。強くお勧めしますよ!