私、これまでにたくさんの寿司や刺身の写真を撮ってきました。例えば今回の写真、マグロの大トロとサーモンイクラ丼があります。
もしどこの国の料理が最も撮りやすいかを尋ねられたら、日本料理は間違いなく上位に入るでしょう。
なぜ日本料理が撮りやすい?
その理由は簡単です。まず日本料理は色彩がとても豊かだからです。
この写真のようなどんぶりを例にすると、鮮やかな赤身の刺身があり、ネギやワサビといった色とりどりの薬味が添えられています。そんな色鮮やかな食材にフラッシュライトを当てると、自然と引き立ち、見ていてとても美しいです。
刺身や寿司の食材が持つ輝き
さらに、刺身や寿司の食材は生や半生の状態が多いので、表面の油分がフラッシュの光を反射しやすいです。そのため、撮影時には食材が光を受けてピカピカと輝き、食欲をそそる写真が撮れます。
日本料理の美しい盛り付け
日本料理のシェフは、西洋料理のシェフに負けず劣らず、盛り付けにこだわります。どんなにシンプルな丼でも、驚くほど美しく盛り付けます。長年の撮影経験から言うと、日本料理の撮影の日はフードスタイリストとして働く必要がなく、撮影に専念できるのが嬉しいところです。
丼の盛り付けの工夫
今回の写真を例にすると、シェフは意図的に刺身とご飯を丼の縁近くまで盛り付けています。これには重要な理由があります。こうすることで、豊かで満足感のある見た目を演出し、写真を見たお客様に「お得感」を感じさせるのです。
日本料理の盛り付けと西洋料理の違い
西洋料理、特にフランス料理では、大きな皿の中央に少量の食材を盛り付け、「繊細さ」を表現します。しかし、日本の丼やラーメンは、豊かさとボリュームを強調します。丼の場合、食材を縁まで約八割以上盛り付け、その上に小さな山を作ることで、撮影時にボリューム感が出ます。このような撮影の工夫は、中華料理や他の「碗」を使う料理にも応用できると、わたしが思います。もし、皆さんがグルメ撮影をする際には、この方法を試してみてください。写真にどのような違いが出るか、きっと面白い発見があるはずです!
先に言っておくと、私の本業は写真だ。二十年以上、香港で千を超えるレストランを撮り歩き、皿の上の一瞬の光を追いかけてきた。料理は逃げないが、美味しく見える瞬間は逃げる。だから私はいつも、まるで事件現場を調べる刑事のようにレンズを構える。犯人は光、被害者は影、そして私はその関係を暴く。
そんな私が、ちゃっかり翻訳もやっているのは単に語学が好きだからだ。写真で皿の表情を捕まえるのと同じように、言葉にも“いい角度”がある。中国語と日本語をいじって楽しむのも、結局はその延長線上だ。
このサイトに写真・デザイン・飲食だけでなく、言語の話題まで並ぶのは──まあ、そういう性分ということだ。
