間違いなく飲み物の撮影は、あらゆる食物攝影の中でも特に難易度が高いカテゴリです。
良い写真を撮るためには多くの準備が必要で、撮影前にデザインのニーズを十分に考慮しないと、最終的に失敗する可能性が非常に高くなります。
例えば、涼しげで透明感のあるアイスレモンティーの写真を撮りたい場合、レストランでそのままカメラを取り出し、背景やライティング、使うグラス、氷やレモンまで全部何も考えずに撮影したら、見栄えの良い写真が撮れる確率はどれほどでしょうか?
うん…たぶん、宝くじの二等賞当たるくらいの確率でしょう。
そこで、飲み物の写真をうまく撮れるのがものすごく難しいことだと分かったら、次はクライアントとして、あなたがどうすればいいでしょうか?
まず、写真をどのように使用するかを決定する必要があります。

背景もあるドリンク写真にするのか、それとも背景を切り取って他のデザインに組み込むのかを考えてください。
これらは撮影方法に大きく違うため、事前に決定しないと、最終的にカメラマンの裁量に任せることになり、何か問題が発生しても文句を言うのは難しいです。
では、具体的にどう準備すればいいでしょうか。
背景と一緒に撮影する場合、通常の食べ物の写真と大差はありません。同じようにカメラを設定してライティングを当てて撮影すればいいです。ただし、背の高いグラスを使用する場合、縦方向の写真の方が見栄えが良く、横方向の写真だと一部がカットされるか、飲み物が写真の中で小さく目立たなくなることがあります。
デザインに合わせる場合は、縦方向の写真が使用できるかを考慮する必要があります。
それが無理な場合、飲み物に関連するアイテムを準備して空間を充実させ、より良い構図を作るのも一般的な手法です。
一方、背景を切り取って他のデザインに組み込む場合、準備するものが多くなります。 例えば、透明感のあるガラスのグラスを使う場合、純白の背景紙を準備する必要があります。ガラスは底が透けるため、背景に他の物があると全て映り込んでしまい、撮影時には気づかなくてもデザインに組み込むと問題が発生することがあります。
もう一つはライティングです。より透明感を出すために、撮影時には十分なスペースを確保し、カメラマンがグラスの後方からライトを当てる必要があります。
なぜ後方からライトを当てるのかと言うと、この角度からのライティングのみがガラスを透過し、「窓辺の光」効果を生み出し、飲み物を光輝くように見せることができるからです。
また、冷たい飲み物の撮影時には氷を準備する必要があります。アクリル製の偽氷を使う人もいますが、この偽氷には重さがあり、普通の飲み物(例:レモンティー、レモン水)ではすぐに底に沈んでしまい、通常の氷が浮かぶ効果を得ることができません。

氷を準備することも、冷たい飲み物の良い写真を撮るために必要な一つの要素です。
もう一つ、よくある質問にお答えします。飲み物の撮影時にストローを使うべきでしょうか? 正直なところ、私は全くお勧めしません。
偽氷とは逆に、プラスチック製のストローは多くの場合、入れると浮いてしまい、見た目が美しくありません。また、背景を切り取る写真では、ストローを入れて撮影すると、背景を切り取った後にストローがバラバラの角度で見えてしまい、統一感がなくなり、構図が崩れてしまいます。
実際に紙製のストローを使い、入れて撮影した結果、長時間の撮影で水に浸かりすぎて膨張してしまい、結局撮り直しになった経験もあります。
したがって、飲み物の良い写真を撮るためには多くの細部に注意を払い、十分な準備と時間を確保することが必要です。上記の点を抑えて撮ればドリンク撮影もうまくいくでしう。
先に言っておくと、私の本業は写真だ。二十年以上、香港で千を超えるレストランを撮り歩き、皿の上の一瞬の光を追いかけてきた。料理は逃げないが、美味しく見える瞬間は逃げる。だから私はいつも、まるで事件現場を調べる刑事のようにレンズを構える。犯人は光、被害者は影、そして私はその関係を暴く。
そんな私が、ちゃっかり翻訳もやっているのは単に語学が好きだからだ。写真で皿の表情を捕まえるのと同じように、言葉にも“いい角度”がある。中国語と日本語をいじって楽しむのも、結局はその延長線上だ。
このサイトに写真・デザイン・飲食だけでなく、言語の話題まで並ぶのは──まあ、そういう性分ということだ。
