ここでは、合成皮革に施す箔押し加工(ホットスタンプ)の技術についてご紹介します。

高級なパッケージ、革製品、文具などで、キラキラと輝く金色の模様や文字を目にすることがあります。これらの効果は、一般的に「箔押し」または「ホットスタンプ」と呼ばれる加工技術によって実現されています。メニューブックのカバーにも、この加工を取り入れることが可能です。

箔押しとは、高温と圧力を利用して金属箔フィルムを素材の表面に転写する技術です。使用される金属箔は、金色・銀色が主流ですが、グラデーションやミラー調など、その他の特殊な色や効果も選べます。箔押しは製品に高級感を与えるだけでなく、ブランドの認知度を高める効果もあります。

箔押しは以下のような素材に対応しています:

  • 紙(カード、招待状など)
  • プラスチック
  • 合成皮革(PUやPVCなど)
  • 本革

中でも合成皮革は、表面が滑らかで耐熱性が高く、箔押し加工に非常に適している素材です。Phototoraの高級メニューブックカバーにも、この素材が採用されています。

メニューブックの箔押し加工は、主に表紙のロゴ部分に使用されます。お客様がロゴデータ(AiまたはPDF形式)をご提供いただき、箔押しのサイズと位置を決定すれば、工場側で金属版を製作し、箔押し加工を行います。

■ 箔押し加工における注意点

  • 線の太さは最低でも0.2mm以上にすること(細すぎると箔が切れてしまう可能性があります)
  • 他のデザイン要素との間隔は約1mm以上空けること(干渉を防ぐため)
  • 凹加工(エンボス)と組み合わせることで、金属模様に立体感が生まれ、より視覚的に魅力的になります

箔押しは、シンプルながら非常に印象的な加工方法です。合成皮革、紙、その他の素材に施すことで、製品の仕上がりが一段と洗練されます。基本的な原理とデザインのコツを押さえれば、専門知識がなくてもこの技術の魅力と応用方法を理解することができます。

表紙のロゴには、金箔・銀箔・エンボス加工などを自由に組み合わせて選択可能です。